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2010年6月14日 (月)

改めて、感謝とお詫びを申し上げます。

Kawai_2

改めて、6月11日(金)のリサイタルのご報告をしたいと思います。

カワイ表参道・コンサートサロンパウゼで、日本で初めてのソロリサイタルでした。私にとって生涯忘れられないものになると思います。

ご来聴くださいました皆様には全プログラム終了後に、ご挨拶と告白をさせていただきましたが、当日はかなりの体調不良に陥っておりました。

大変私事となってしまいますが、2008年12月末に日本へ完全帰国する直前に、ドイツで、ひどい生え方をしてしまった親知らずを、急遽3本抜歯縫合いたしました。帰国して1年半経った今も、顔の腫れと痛みが、24時間ずっと消えることがありません。色々な病院に行き、科をかけもち、多くの検査を受けましたが、全て原因不明と言われました。その後、身体のあちこちに炎症が起き、この春には腰痛になってしまい、整骨院、整形外科にも行きましたが治らず、5月にはやはり原因不明で肋骨にひびが入り、コルセットを2重にして、痛み止めを飲みながらピアノを弾くという日々を送っておりました。なんとか治そうと鍼にも通いましたが、リサイタルの2、3日前にさらに悪化してしまい、身体を起こしピアノの前に座るのがやっとでした。当日も朝から痛みがひどく、どうなってしまうのだろうかと不安と緊張とで、自分自身が壊れてしまいそうでした。

楽しみにしていますと、多くの方々におっしゃっていただいておりましたので、それをプレッシャーに感じながらも、勇気に変えなければと思い、痛みを意志の力でなんとかしようと、開き直るよう努力いたしました。しかし、緊張は今までに感じたことのない、恐ろしいほどのものでした。

そんな状態でステージに出て、皆様にお辞儀をしました。とても暖かい視線に、心から感謝いたしました。

そしてピアノの前に座り、思ったのは、「ここに美しいショパンの作品があるだけでいい。」ということでした。それを今の私にできる限り、精一杯表現しよう。草冬香という人間はただの通過点であり、作品とピアノの音色、それが全てなのだと。シューマンもそうでした。詩人シューマンが、ピアノを弾いているのだと。それでも、どうやら身体をかばいながら演奏してしまったような気がします。後半にプロコフィエフを弾かなければならない。そういうことが頭の中に無意識にもあったのだと思います。

そのプロコフィエフは、大好きな曲を弾けること、聴いていただけることがとても嬉しく、リサイタルの日を心から楽しみに、充分な準備をするはずでした。ですが、身体の不調、練習の不足から、やはり恐ろしいほどの不安を抱えておりました。もっともっと生き生きと、サロン中がバレエの舞台に感じられるような音楽を、皆様にお届けしたかったです。

全プログラム終了後は、本当に涙があふれそうでした。至らなかった点が数多くあったにも関わらず、私のつたない話や言い訳を、皆様が暖かく聞いてくださり、こんなにも感謝とお詫びの想いを感じたことはありませんでした。

1曲だけ、やはり準備は十分ではありませんでしたが、アンコールとして、ドビュッシーの子供の領分より「グラドゥス・アド・パルナッスム博士」を演奏させていただきました。この曲は、小6のときに初めてピアノコンクールで賞をいただいた曲です。私にとって、ピアノの道へ進む人生の第1歩です。

全力で、充分に準備してのぞむことができず、私自身、大変無念に思っております。

アンケートに、素晴らしかった、体調には全く気がつかなかった、身体を大切にしてくださいと多くの方がメッセージをくださいました。なんだか物足りなかったと、叱咤くださった方もいらっしゃいました。本当にありがとうございます。

先生方、ご来聴くださいました方々、大場さん、甘利さんはじめカワイの方々、本当にお世話になりましてありがとうございました。

改めて皆様に心より御礼とお詫びを申し上げます。

まずはしっかりと治すよう、努力いたします。そしてまた、このような機会がございましたら、応援してくださいますよう、どうかお願いいたします。

これまで、このブログに体調のことなど、私事は控えておりましたが、ご報告させていただきました。

今後とも、私なりに、私らしい音楽を続けられるよう、精一杯努力してまいります。長文をお読みくださった皆様に心より感謝申し上げます。

2010年6月14日 草冬香

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コメント

sanae takagi様、
たくさんの方にお声掛けくださいまして、本当にありがとうございました!心から感謝いたしております。
お名前を伺うのを忘れてしまったのですが、丸ビルにも聴きに来てくださった生徒さんがいらっしゃいました。どうぞよろしくお伝えくださいませ。
ご心配をおかけしてしまい、すみません。しっかり治るように、努力いたします。
本当~~~~~~にありがとうございましたcrying

投稿: ふゆ | 2010年6月18日 (金) 22:38

冬香ちゃん、お疲れさまでした。
行けなくて残念だったんだけど、
生徒たちやお母様方から、素敵なコンサートだった、と聞いてます。、弱音と音楽を作る雰囲気が特に素晴らしかった、プログラムもとても良かったという感想もありました。

コンサート後にお話があったこと、生徒のお母様から少し聞いていたんだけど、改めてブログ読んで驚きました。それだけの身体の痛みや不調を抱えながら、想像を超える緊張と不安があったと思います。お仕事抱えながら大変だと思うけど、大事に療養してくださいね。

次回のコンサートは是非行きたいです。
またお会いできるのを楽しみにしてます。

投稿: sanae takagi | 2010年6月17日 (木) 07:41

まるなつさま、
優しいコメントありがとうございますcrying
聴きに来てくださってほんとーに感謝です。ありがとうございました。
身体ちゃんと治します。治ってくれないと困りますweep
そしたらピザとオーラー!!!fuji

投稿: ふゆ | 2010年6月16日 (水) 16:24

冬ちゃん
本当におつかれさまでした!
いろいろ重なって本当に辛かったんだと知って、それと相反して深い充実した音楽の時間に驚愕しました。。
どうか身体を大切にいたわってあげてね!!

そして。ラクになったら遊ぼうぜい!!
 

投稿: まるなつ | 2010年6月16日 (水) 13:57

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