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2017年10月25日 (水)

夏から秋へ。

気づけば、4ヶ月ぶりの更新ですsweat02その間にも、沢山の出会いと挑戦がありました。少しずつ振り返ります。長文となりますが、お読み頂けましたら幸いです。

7月23日から8月8日まで韓国へ。毎年恒例、旧The Great Mountain Music Festival、現The PyeongChang Music Festival & Schoolに参加しました。来年に冬季オリンピックが開かれる話題のピョンチャンです。「本当に間に合うのかな?」と思ってしまうような工事場だらけでしたが、無事に開催されますよう、祈っていますshine

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昨年に続き、コントラバス奏者文屋充徳さんと共演。グリエール作曲、間奏曲とタランテラ作品9を演奏させて頂きましたnotes
この音楽祭に参加すると必ず考えることがあります。それは、自己主張と自分を信じるエネルギーについて。韓国人の演奏家達は、計り知れないエネルギーがあり、それを音楽の上でもこれでもかと発散します。それが良いか悪いかは全く別の問題ですが…。恐らく日本人には足りない点ではないかと思うのです。
日本人は、控えめな美しさ、静と動の自然な流れ、繊細と緻密、協調を美とする、それが文化。それを自信とエネルギーに変えて、究極まで表現できるような演奏家が必要なのかもしれません。

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美味しいものも沢山いただきましたので、写真だけご紹介sun

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さて、帰国して8月16日。川口総合文化センターリリア音楽ホールにて、指揮・堀俊輔さん、オーケストラは東京交響楽団の皆様と、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番を演奏いたしました。満席のお客様!本当にありがとうございましたconfidentマエストロはじめオーケストラの皆々様、関係者の皆様にも心より感謝申し上げます。

モーツァルトを弾いている時に思い知らされるのは、あぁ、私はなんて凡人なんだろう…と言うこと。モーツァルトの頭の中に泉のように湧きあがってきた音符達は、あまりにも整然と、あまりにも美しく自然に並んでいるのに、それを覚えるのにも感じるのにも、多くの時間が必要なのです。

モーツァルトの名言があります。
「音楽は、どんなに恐ろしい場面でも、けっして耳を汚さず、やはり楽しませてくれるもの、つまり、いつでも音楽でありつづけなければなりません。」

モーツァルトは純真な子供の方が上手く弾けると言われますが、私は少し違うと思っています。モーツァルトの本当の美しさは、大人になってから理解できるもののような気がするのです。

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さて9月1日と8日に、今年最大の挑戦がありました。バルトーク作曲「2台ピアノと打楽器のためのソナタ」の実現scissors
芸大入学当時から親友の佐野隆哉さん、フライブルク音大で同時期に学んだ西岡まり子さん、その友人の大場章裕さん。このメンバーだから、終始笑い合い、刺激し合い、時に正直に意見を言い合いながら、真っ直ぐに音楽と向き合う事ができました。感謝!
昨年の韓国の音楽祭で聴き、弾きたいと願った曲ですが、弾いてみるとまたさらに、なんというエキサイティングな名曲か!!ドラムスと一緒にジャズを弾く感覚もこれに近いのかもしれませんね。
打楽器と二台のグランドピアノという大規模な作品なので、演奏される機会は本当に少ないですが、また必ず弾きたいし、多くの人に聴いて知って頂きたい。そう願って止みません。
また、モーツァルトの二台ピアノのためのソナタ、ブラームスのハイドンの主題による変奏曲を佐野さんと弾けたことも本当に勉強になりました。佐野さんは親友ですが、音楽的感性や感覚は少し違います。だからこそ、学ぶ事や刺激がたくさんあり、とても幸せな時間でしたsun
足をお運びくださいました沢山のお客様、ご支援くださいました皆々様、関係者各位に心より御礼申し上げますconfident

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バルトーク京都公演の帰りに松本へ。9月10日に、小澤征爾指揮、内田光子ピアノ、サイトウキネンオーケストラを聴きに。
素晴らしかったです。内田さんのピアノは、もはや感性という言葉では足りず、「霊感」のような気がしました。彼女にしか奏でる事のできない全身全霊の音、それに包まれて聴いている全員が涙を流すような…ベートーヴェンのピアノ協奏曲3番。新しい発見でした。

9月18日は洗足音楽大学前田ホールにて、教職を取る生徒達のための音楽史の授業での生演奏。久しぶりに、リストの「ラ・カンパネラ」を演奏しました。名曲ですが、難曲ですね。かなりの数の音源を聴いてみましたが、テンポも歌い方も、あまりにも自由。リストはどんな風にこの曲を弾いたのだろうと、想いを巡らせながら、弾かせて頂きましたbell
機会をくださいました、橘晋太郎先生、ご一緒させて頂きました白澤暁子先生、聴いてくれた沢山の学生達、ありがとうございました!confident

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9月19日、すみだトリフォニー小ホールにて、新日本フィルハーモニー交響楽団の室内楽シリーズ第14回コンサートでブラームス三昧!「拝啓ブラームス様…アルト達より」とのタイトルは、ヴィオラ首席の井上典子さんのプロデュース。ヴァイオリンは第2ヴァイオリン首席のビルマン聡平さん、チェロの川上徹さん、ゲストとしてアルトの山下牧子さんとの共演でした。
沢山のお客様、大変お世話になりました、新日のスタッフの皆様に心から感謝申し上げます。

ブラームス、好きですheart
プログラムに掲載された、井上さんのメッセージと、私のコメントを書いておきたいと思います。

「中音域を好んだブラームスの室内楽曲は、ヴィオラ弾きにとっては宝物のようなレパートリーです。〜中略〜フランス語ではヴィオラはアルト、歌のアルトと同じ単語です。〜例えば、今の私が音楽を使ってブラームスに手紙を書くとしたら、こんな演奏会になるのかもしれません。」@井上
「拝啓 親愛なるブラームス様
あなたが創った曲を弾き終えると、私のこれまでの人生体験の一部が、素晴らしい想い出に変わっていくような、不思議な気持ちになります。苦難や悲しみの記憶さえ、「大丈夫だよ」と言ってくれるよう。
あなたの優しさと温かさに、私は心から惹かれています。今日のこの気持ちが、皆々様にも届きますように。」@草

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9月26日大阪は泉ホールにて、細川泉さんのヴィオラリサイタル。初めてのホールでしたが、趣きと雰囲気のある、とっても素敵な場所でしたcrown調律師さんが、私の数少ない関西の知り合いのおひとりで、安心して臨む事ができましたconfident
ミヨー:四つの顔、ビーバー:パッサカリア、ニーノロータ:ソナタ、武満徹:ア・ストリング・アラウンド・オータム、バックス:ソナタと言う、珍品逸品ばかりのコンサート。泉さんの「本気」が感じられる素晴らしい会だったと思います。ご来場くださいましたお客様、お世話になりました日演連の皆様、関係者の皆様に御礼申し上げます。

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10月10日は、朝日カルチャーセンター新宿での中野雄氏の講座に、とても久しぶりに伺いました。チェロの成田七海さんとの共演でしたnote
この日はベートーヴェン三昧。変奏曲二曲に、ソナタを一曲。受講生の方々は相変わらず、曲間でさえ物音ひとつさせない素晴らしい集中力。こちらが勉強になります。ありがとうございました!flair

そして今は少しだけ落ちついて、レッスンと次の準備を継続しています。
来年の予定も少しずつ決まってきていて、身が引き締まりますsweat01
もうあと2ヶ月で今年が終わりなんて信じられませんが、悔いのないよう、全力で頑張りますnotes

超長文となりましたsweat01お付き合いくださり、本当にありがとうございます!shine

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