作曲家や作品について

2016年3月11日 (金)

アヴェマリア~震災の日に。

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Ave Maria! Jungfrau mild,
Erhöre einer Jungfrau Flehen,
Aus diesem Felsen starr und wild
Soll mein Gebet zu dir hinwehen.
Wir schlafen sicher bis zum Morgen,
Ob Menschen noch so grausam sind.
O Jungfrau, sieh der Jungfrau Sorgen,
O Mutter, hör ein bittend Kind!
Ave Maria!

Ave Maria! Unbefleckt!
Wenn wir auf diesen Fels hinsinken
Zum Schlaf, und uns dein Schutz bedeckt
Wird weich der harte Fels uns dünken.
Du lächelst, Rosendüfte wehen
In dieser dumpfen Felsenkluft,
O Mutter, höre Kindes Flehen,
O Jungfrau, eine Jungfrau ruft!
Ave Maria!

Ave Maria! Reine Magd!
Der Erde und der Luft Dämonen,
Von deines Auges Huld verjagt,
Sie können hier nicht bei uns wohnen,
Wir woll'n uns still dem Schicksal beugen,
Da uns dein heil'ger Trost anweht;
Der Jungfrau wolle hold dich neigen,
Dem Kind, das für den Vater fleht.
Ave Maria!

アベ マリア! 優しき聖処女よ、

けわしくそそり立つこの岩から、

一人の乙女のささげる祈りをきかせ給え。

わが祈りをあなたの御許にとどかせ給え。

世の人の心はなおこんなにもけわしいけれども

われわれは安らかにねむって朝をむかえる。

おお、聖処女よ、この乙女の悩みを見させ給え。

おお、母よ、子の祈りをきかせ給え。

アベ マリア!

アベ マリア! 汚れなき人よ

われらこの岩の上に伏して眠り、

あなたの御護りがわれらを包み給えば、

このかたい岩も柔らかな褥のように思われる。

あたなが微笑み給うと、このバラの香りが

この陰うつな岩間にただよう。

おお、母よ!子の祈りをきかせ給え。

おお、聖処女よ! 一人の乙女は呼ぶ、

アベ マリア!

アベ マリア! 清らかな乙女よ

地と天の悪霊たちも

あなたの眼差の御恵みに追われて、

ここわれらの周囲には住むことが出来ない。

あなたの聖なる慰めが、われれらに吹き寄せるのだから、

われらはよろこんで静かに運命に従おう。

この乙女に優しく味方し給え。

父の為に祈る子に、優しく味方し給え。

アベ マリア!

(詩:スコット 訳:小堀 桂一郎)

映画のようなシーンが現実に起こったあの日から5年。もう5年。たった5年。音楽とは・・・ずっと問い続けています。

3月14日、シューベルトが歌曲として作曲し、リストが独奏曲として編曲したこの曲を、心を込めて演奏いたします。

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2012年8月25日 (土)

モーツァルト。

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「音楽は、どんなに恐ろしい場面でも、けっして耳を汚さず、やはり楽しませてくれるもの、つまり、いつでも音楽でありつづけなければなりません。」

By Mozart

ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト(1756~1792)

『この言葉は父レオポルトへ向けた手紙の一節ですが、この前に、「人間は、激しく怒ったら、秩序も節度も目標もすべて踏み越えて、自分自身が分からなくなります。音楽だって、もう自分がわからなくなるはずです。でも、激情は、激しくあろうとなかろうと、けっして嫌悪を催すほどに表現されてはなりません。」とあります。音楽はけっして極端に走らず、常に聴き手を楽しませるものでなくてはいけないというモーツァルトの音楽観を感じとれます。』~音楽の名言名句事典-東京堂出版より~

来月、カワイ表参道パウゼでのAutumun Concertで、モーツァルトを弾かせて頂きます。楽しんで聴いて頂けるよう、純粋な美しい音を目指して努力したいと思います!shine

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2012年7月 4日 (水)

鳥が道に降りてきた。

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7月2日、NHKスタジオにお邪魔して、ヴィオラの鈴木康浩さんと、武満徹(写真、1930~1996)氏作曲「鳥が道に降りてきた」を収録しましたslate 関係者の皆様に心より感謝申し上げます。

放送日はまた後日お知らせさせて頂きます。お時間ございましたらご覧くださいませconfident

以前、室内楽の演奏会などで、たびたび鈴木さんの演奏を聴く機会があり、いつかご一緒したいと願っておりました。それが叶い、とても嬉しく思っております。ありがとうございました!shine

武満氏の曲には、遅まきながら大学生のときに出会いました。ピアノソロの「雨の樹素描Ⅱ」。今まで感じたことのない、不思議な音の世界に、始めはとても戸惑った記憶があります。しばらく弾き続け、素直に感じようと努力していると、現実世界の音や、夢の中の音が交ざりながら独特の”音楽空間”となって聞こえてきます。この曲をきっかけに、「近代から現代」と言われる時代の作品にさらに興味を持ちました。

今回演奏させて頂いた、「鳥が道に降りてきた」も、タイトルどおり、鳥の声とはばたく音、道に吹く風の音、人の流れ、木々のささやきや影、色々な音が聞こえてきます。それを楽しんで頂けたら嬉しいですsweat01短い曲ですが、聴き応えもあり、とても充実した作品です。

今井信子先生にこの曲のレッスンを何度か受けたことがあります。先生にとっては、お友達の武満氏との思い出深い曲であり、いつも熱いレッスンでした。

「細かい指示がたくさん書いてある楽譜だけれど、演奏家が感じたとおり自由に弾くことを楽しみにしている人」だったそうですclover

同じ日本人として素晴らしい音楽を残してくださった武満氏を誇りに思い、今後も微力ながら大切に伝えてゆきたいと思います。

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2011年3月 9日 (水)

Franz Liszt

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 昨年はショパン・シューマンの生誕200周年でしたが、今年はリストの200周年です!!昨年ほどは騒がれていないのがさみしい限りです。幸せなことに、私は彼と誕生日が一緒なのですflair写真はリストの手。この節々の強いしっかりとした手から、あの超絶技巧は生まれたのですねshine

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2010年3月29日 (月)

ショパンのチェロソナタ

Chopin

ムズカシイ・・・・・・。

ショパンといえば俗にピアノの詩人と言われますが、この曲は特殊なように感じます。ショパンはピアノ以外にチェロを大変愛しており、生涯にたった4曲だけ作られた室内楽曲のうち、3曲がチェロとのデュオです。39歳で亡くなるショパンですが、この曲は35~36歳のときに書かれました。サンドと別れ、パリに戻ってから・・・。親友のチェリスト、フランショムに贈られています。

チェロ独奏とピアノ伴奏、あるいはピアノパートのみにおいても、旋律と伴奏にとどまることがありません。対位法やカノン、絶妙な転調、和声の重厚感と変化、あらゆるものが、とても複雑かつ繊細に書かれています。もちろん超絶技巧・・・・ショパン自身、公開演奏会では第1楽章を省略したとか!

今井先生のヴィオラの響きとともに、美しい美術館で演奏(4月1日)させていただけるなんて、なんて光栄でしょう・・・!

素敵な曲。そう思っていただけるよう、精一杯勉強します!notes

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